ベランダにゴーヤが実った。
もうちょっと大きくなったら食べようと欲が出たのがいけなかった。
それを知ってか知らずか、緑のゴーヤは一晩で色を変えてしまった。
あっという間の出来事だった。
時間が経つにつれ、どんどん裂け目ができて、中の赤い種がむき出しになっていく。
こうやってゴーヤは種を落とすんだろう。
自らを壊して、開いて、命をつなぐ。
それって痛々しくもあり、たくましくもあり、せつなくもあり、喜びでもあり。
赤い種に凝縮された中にそんなことを思う。
赤だからそんなことが伝わってくるのだろうか。
自然のなせる業は奥深い。
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