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色彩typhoon

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この日とある大学での最終講義だったのだが これまでの時間を束ねるという意味で「色彩環」を描いた。 「色彩環」を描くとなぜだか感謝とか、畏敬とか 自然界のあらゆる命が関わり合って私がここにいるということに しみじみとした思いでいっぱいになる。 「環」にするということは、閉じるとか 、 何かを完結させること。 一つの世界をその中に持たせること。 そして永遠にめぐり続けること。 これだけの色に満たされた世界に生きているのに 日常の諸々のことでともするとそのことを忘れてしまって ものすごく狭いある一部分で右往左往しているんじゃないだろうか。 それってなんてもったいないことなんだろう。 色彩typhoon こんな色とりどりの雲がやってきて、辺りをすっぽり覆ってしまったら そうしたら少しは何か変わるだろうか。 あきらめとか、悲しみとか、うらやみとか、争いとか、怒りとか そんなことも全部くるんで吹き飛ばしはくれないだろうか。