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夜の色

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日が落ちた後、やってくるのは夜の青。 でもこうして見てみると、青には多様な表情があることが見て取れます。 色は光の表情です。 ただし、光は光だけではその表情を表すことができません。 必ず闇という真逆のものとの関係性があって初めて生まれます。 青も光と闇共同作業によって生まれる色の一つです。 青は光の具合によって刻々と変化します。 光により近いところではより明るい水色に、 光から遠ざかれば遠ざかるほど青から群青に、そして濃紺へ どんどん深みを増していくのです。 それがまるでどこまでも遠ざかっていくように見えるから 思わず手を伸ばして追いかけたくなるのかもしれません。

色は自然が語ることば

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あじさいの季節がやってきました。 幼い頃からあじさいはを眺めているのが大好きでした。 赤紫?青紫? どっちの紫になるんだろうと。 その頃から紫にすでに引きつけられていて 子どもながらに紫の多様な表情に気づいていて どうもそのときの自分の心模様としっくりきていたのではないかと 大人になった今思います。 黄色に引きつけられている私と 紫に引きつけられている私とでは 明らかに心の中に違うものが生まれている。 そんなことも色彩を学んでいると気づいていけるのです。 なぜなら、「色は自然が語ることば」であって 私の内にも自然が息づいている。 だから色を見ると、心は感じて、語るのです。