夜の色
日が落ちた後、やってくるのは夜の青。 でもこうして見てみると、青には多様な表情があることが見て取れます。 色は光の表情です。 ただし、光は光だけではその表情を表すことができません。 必ず闇という真逆のものとの関係性があって初めて生まれます。 青も光と闇共同作業によって生まれる色の一つです。 青は光の具合によって刻々と変化します。 光により近いところではより明るい水色に、 光から遠ざかれば遠ざかるほど青から群青に、そして濃紺へ どんどん深みを増していくのです。 それがまるでどこまでも遠ざかっていくように見えるから 思わず手を伸ばして追いかけたくなるのかもしれません。