変わらないもの、変わっていくもの
木を描いた。
誰が何と言おうとこれは木。
赤い種から生まれた。
木は種であるときから木になることを知っている。
だから木になるのだと思う。
私は何になるのだろう。
いくら考えてみたところ私は私にしかなれないのだろうなと思う。
だから何度も何度も同じ形の木を書き続けている。
どうしようもないけど、そこにきっと意味がある。
人はやっぱり自然の存在だと思う。
遠ざかっても、また引き戻される。
どんなに離れても、還ってくる。
そうでないと人は生きられない。
これはどう見ても「木」のようです。帰る場所のある「木」のように見えてきます。
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