海と木と夕焼け、あるいは朝焼けと
どうにもこうにも前に進めないときは 色彩の声を聞くしかない。 ただあるがままを見るしかない。 色彩は私の今を映し出してくれる。 今日の始まりは黄色。 青でも赤でもなく。 黄色でなくてはならない。 そこに生まれることを思う。 蝶のようだ。 混ざり合って、馴染んで お互いがお互いを許して明け渡していくかのように動き出す色彩。 くじらが下の方から上がって来て、何かを吹き上げる。 そして、それはやがて木になって。 海と木と夕焼け、あるいは朝焼け。 闇と光が織りなす世界に物語は生まれる。