青、ありがとう。
青はどこまでも遠い。 描いても描いてもたどり着くことなどない。 その遠さゆえに引き付けられるのだろうか。 青は海のようにも思えて、深く深く降りていく様を想像する。 いつか見たグランブルーのシーンのように 静寂と冷たさと温かさと 怖いようで、それでいて満たされていて。 夢中になっているうちにいつのまにか迷い込んでしまう。 気が付いたらずいいぶん深くまで降りてきてしまったような気がして 急にハッと我に返った。 見上げると外の光が黄色く輝いて見えて 生きているということを実感させた。 青にずっととどまることなどできない。 だから光があって 光の下で生きているんだろう。